脳血流検査(TRS-10 / 近赤外線時間分解分光システム)
当クリニックでは、TRS-10(Time-Resolved Spectroscopy)」 を用いた 脳血流検査 を実施しています。この検査では、近赤外線時間分解分光法(Time-Resolved Spectroscopy, TRS) を使用し、脳の組織血液量と酸素化レベルを詳細に測定 します。



TRS-10とは?

  • TRS-10(Time-Resolved Spectroscopy) は、近赤外線時間分解分光法(TRS) を用いて、脳内の血流や酸素供給の状態を解析する装置です。
  • 非侵襲的(痛みなし)に、リアルタイムで脳の血流量を測定できる のが特徴です。特に、前頭前野(DLPFC)の血流変化を計測し、認知機能やメンタルヘルスの評価に活用 されています。

🔹 どんなことがわかるの?

TRS-10による脳血流検査では脳の血液供給と酸素利用の状態 を評価することができます。

具体的には、以下のような情報が得られます。
脳の酸素化状態(酸素飽和度, Oxy-Hb / Deoxy-Hb)
 - 脳の特定部位がどの程度の酸素を消費しているか を測定できます。
 - 例えばうつ病の方では前頭前野の血流が低下していることが多い と言われています。
脳血流量(Total-Hb)
 - 脳の活性化度 を評価できます。
 - 認知機能の低下や、ストレスが強い状態では血流の変化が起こることがわかっています。
ストレスや認知機能への影響
 - ストレスがかかると、交感神経が活発になり、血流が変化します。
 - TRS-10では、ストレスの影響による脳血流の変化を可視化 することができます。

🔹 どんな疾患・状態の評価に使われるの?

うつ病・気分障害
 - 前頭前野(DLPFC)の血流低下がうつ病患者で確認されることが多い ため、診断補助や治療効果の評価に活用される。
認知機能の評価(認知症・ADHD など)
 - 認知症の初期段階では、脳の血流変化が見られることがあり、早期評価に役立つ。
 - ADHDの方は、前頭前野の活動が低下していることが報告されている。

ストレス・自律神経の影響評価
 - 精神的ストレスや過労による血流変化を解析し、健康管理に活用される。

🔹 検査の流れ

TRS-10(Time-Resolved Spectroscopy)を用いた脳血流検査は、以下の流れで実施されます。

1️⃣ 測定準備
 - 検査を受ける方は、リラックスした状態で座ったまま測定を行います。
 - 頭部(特に前頭前野)に測定用のセンサーを装着します。
2️⃣ 測定開始(2.3分)
 - 近赤外線を用いて、脳の血流と酸素化状態を測定 します。
 - 測定中は、特に痛みや不快感はなく、リラックスした状態で受けられます。
3️⃣ 結果の解析
 - 測定結果をもとに、脳の血流量・酸素飽和度のデータを解析します。
 - ストレスの影響や、脳の機能低下の有無を評価します。

🔹 検査のメリット
非侵襲的(痛みなし)
 - 血液検査やMRIのような負担がなく、簡単に脳血流の評価ができます。
リアルタイムで測定可能
 - 測定中の血流変化をリアルタイムで確認できます。
ストレスやメンタルヘルスの評価に有効
 - 精神的ストレスやうつ病の評価にも使われます。

🌟 まとめ
TRS-10は、近赤外線を用いた「非侵襲的な脳血流測定装置」
脳の血流と酸素飽和度をリアルタイムで測定し、ストレスやメンタルヘルスの評価に役立つ
うつ病、認知症、ADHD、ストレスの影響評価に応用されている
検査時間は数分のみ、痛みなくリラックスした状態で測定可能

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当院では最新の技術を用いた脳血流検査を実施しています。


安心ポイント

検査は安全で数分間。医師が丁寧に結果をご説明し、

最適な治療プランをご提案いたします。

健康な脳を守るためにぜひご相談ください。


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